vtuberの魅力が詰まっていた!ぽんぽこ24感想

 

ぽんぽこ24とはvtuberのぽんぽこさんとピーナッツくんによる24時間番組で、今回で3回目。(動画は下記のように3部に分かれている)

第1部

youtu.be

第2部

【本日開催】夏だ!祭りだ!24時間だ! #ぽんぽこ24 vol.3 第2部 - YouTube

第3部

夏だ!祭りだ!24時間だ! #ぽんぽこ24 vol.3 第3部 - YouTube

恥ずかしながら初めてまともに見たのですがとても感動したんでアーカイブも駆使して大体の企画に目を通した上で感想にまとめました。裏配信をはじめとして取り上げてないところとか知識不足のところがあったらすいません。

 

極めて短く感じたことをまとめると

・途方もない準備量に驚いた

vtuberを普段見ない層にもリーチできるような取り組みを感じた。

・伝説としか言いようのないエンディング

という感じですかね。到底こんなのでは語り切れないのでだいたい時系列順に詳細を書いていきたいと思います。

 

・豪華すぎるスタートダッシュ

開幕の樋口楓さん、その後富士葵さんからのド葛本社というファンがめちゃくちゃ多いし非常に間口が広い方々の出演から始まった。単に登録者が多いだけじゃなくて生放送でもすごく安定して回していけるという観点ですごく手堅いと思う。手堅すぎてこれまでvtuberをたくさん見てきた人には(もちろん豪華だし見るけど)新鮮味や特別感が少しないかも…と感じなくもないかもだけど、vtuberの文脈を全く知らない人が見ても魅力を感じやすいセレクトだと思った。なんとしてでも多くの人に見て欲しいっていう意気込みを感じるようなスタートだと思う。

 

・CMについて

vtuberを中心に動画を募集して番組の合間に流すというのがこの24時間のCMになっている。日の目を見るのが本当に大変な業界なので多くの人が目に触れやすいアピールの場は本当に素敵な試みだと思う。

 

・実はとんでもないことが起こっている清楚喫茶

それに続いて出たのが北上双葉さんと燦鳥ノムさん。2人ともすごくなじんだ感じで(清楚?に)ワイワイ進んでる感じだけど、北上さんが所属しているアイドル部はほぼほぼコラボをしないことで有名なグループで、燦鳥さんはサントリーの公式vtuberということでどう考えてもコラボに呼ぶのが厳しいだろって思えるような二人がさらっとそろっていて本当にすごい。問題とかもこまめによく用意されていてちゃんとした番組って感じで楽しかった。

 

・ぐっだぐだな王子たちのコラボ

ばあちゃる、剣持とピーナッツくんという男性vtuberのトップ3が揃っているといっても過言ではないようなメンツなのに配信の内容が本当にグダグダでひどかった。…と書くと悪そうに聞かれるけど、ばあちゃるさんも剣持君も企業のエースみたいな部分があるからなかなか力を抜いてここまで気楽に話をしてるのを聞くことはなかったように思うのでそれはそれで貴重な機会でありすごくいい場所とコーナーだと思った。

 

・個人勢の苦労が垣間見える底力王

企業勢ではないいわゆる個人勢の人たちによる底力の見せ合い。基本的には殴り合いみたいな内容なんだけど、企業勢にはわからない個人の苦労とかあるあるみたいなのを分かち合ってる感じがしてすごくいい雰囲気だった。disとかにも自分で対応しなきゃいけなかったり大変だよなあ…。

 

・素直に面白かったデカキン

ここで突然にも思える3次元のYouTuberのデカキンさん。ぽこぴーの2人とは友達ですごく仲良く話しててよかったし、この放送のためにちゃんと話す内容とか取れ高の稼げそうなネタをもってきてて手を抜かない感じがすごいと思った。ペットボトルの飲み方とか、どうみられるかへの意識がとても高かったのが印象的だった。

 

・時間が足りねえ…有識者会議

vtuberについて深く考えている方々の対談という感じ。今話題のキズナアイちゃんの件とかゲーム部の話が出てきたりしているのでそこだけでも興味ある方は多いのでは。「どうすれば人気が出るのか」みたいな単純な話ではなく、関わるクリエイターであったり中の人であったり、他の層へのリーチの仕方であったりというような一歩進んだ話をしていたのが印象的だった。ぽんぽこ24でやっていたからというよりも話し合いの流れで自然な感じでぽこぴーのやっていることの重要さが見えてきていた。とにかく時間が足りないし文字でも読みたいような内容だった。兄ぽこのスムーズな進行や率直で素朴だけど実感がこもっていてとても重みのある意見もとてもよかった。

 

・朝に見たいvもいる

朝の配信は伏見ガクくんから。このコーナーは何をするかというと、みんなで朝食を食べるだけ!という短くまとめてしまえばそれだけなんだけど、めちゃくちゃファンの多い企画なんですよ。実際僕もとっても素敵な企画だと思っていて、一人暮らしでもみんなで食べた気分になれる。一人暮らしだとどうしても気が進まない時もある朝ごはんの時間を素敵に変えてくれる良さがあると思います。こういうぜいたくな時間の使い方をする生放送はなかなかテレビではできないし、ガクくんやファンの人とみんなで「いただきます」とか「ごちそうさま」って言えるのは本当に幸せなことだなって思えると思います。

そのあとの東雲めぐちゃんの配信もさわやかな感じで朝にあっていたと思う(占いの内容以外)。ガクくんのコーナーといいぶっ飛んだ占いはvtuberの伝統みたいなところがありますね。両方かに座が最下位なのは示し合わせてたのかな…次回のぽんぽこ24は明日の天気予報も見たいね…。

 

・舞元さんとのサッカー

ここにきてのゲーム配信。ほぼほぼ視聴者のことを放っておいてゲームとサッカーの話をウキウキ語る二人と眺めるぽんぽこさん。こういう自分たちの楽しみのためにやるって感じの時間とっても好きなのでいい枠だったと思います。

 

・もう少し滑る話をしろ!ちょっと滑る話

元ネタがテレビ番組なこともあって、バーチャルであることの強みをもはや捨てて純粋なトーク力で勝負するような内容になっている。それにしてもテレビに出てる芸人と真っ向勝負できるようなトークの内容でメンバーの期待を裏切らないようなさすがというべき内容だった。

 

・推しvtuberのコーナー

完全に好みでvtuberを取り上げていくコーナー。YouTubeって本当に人気の一部の人しか取り上げられなくてなかなかゼロから人気を出したり続けていくモチベを保ちにくいところでこういう場でみんなに紹介して界隈全体を盛り上げていけるようにするのは本当に重要で個人だからこそできる(けどなかなかできない)すごいことだと思う。

 

・プロがプロたるゆえんを知れる作家の流儀

クリエイターの人を招いて座談会をするコーナー。作品を見るばかりでなかなかどのような生活を送っているのかということを知ることがないからとても面白い。なんだかんだ言って時間をかけたからこそ作品があるんだなと思わせてくれた。仲のいい人たちで出演してるという面はあると思うけど他のクリエイターがどんな仕事をしてるのかかなりアンテナを張ってみているんだなっていうことを強く感じた。こういうvtuber自体だけじゃない人たちの話も取り上げて聞けるのもいいもんだなと思った。

 

vtuberの可能性は教育にもあるのか 英会話教室

結構英語ができる人とクソ雑魚英語の人がいて、まあ良くも悪くもテレビ的な教育番組を踏襲した内容になっていた。英語力はまちまちでもアドリブがうまいからうまいこと見られる。教育系の動画でも実写じゃないからハードルが低く見始められるっていう人はいろんな層においてあり得る話だと思うし、バーチャルならではの見せ方ができる分野があると思うしとっても可能性があると思う。

 

・これを音楽コーナーと呼ぶのは適切なのか?

続いてはミュー〇ックステーションを模したコーナー。普通の音楽番組の場合あくまで音楽が主役で語られるけど、もちろん音楽がすごくいいのは前提として、映像で魅せることも求められるのがvtuber動画の大変なところだしそれにこたえてくるのもまたすごい話だと思う。音楽コーナーと呼んでいいのか悩むくらい様々な才能が組み合わされた場所になっていると思う。

 

・バーチャルテラスハウス

疑似同居生活(?)を再現していろんなシチュエーションで男女で掛け合いをしてもらう感じ。単純なように見えて男女が絡んでるだけで燃えそうになるという完全にファンの問題なんだけど厄介な問題があるし、女性陣はかなりガチ恋勢も多いようなメンバーになっていて難しい感じなんだけど、いい感じに燃えない上に面白く盛り上げられるメンバーをそろえているように思った。

 

・笑いながらももうこの辺から寂しさとエモさのあった宇宙旅行

おめがシスターズを迎えての宇宙旅行という形式でいろんな課題に応えていくコーナー。基本的にわちゃわちゃ賑やかなんだけど、これまでの歩みを振り返っていたりもう最後の企画なんだな~っていうちょっと寂しい感じもあった。宇宙の雰囲気がとても素敵なのもあって、20時間以上、というかぽこぴーとおめシスがここまで走ってきたすべてがあったからこその特別な雰囲気もありました。

 

・誰しもの予測を超えて伝説になったエンディング

長々書いてきたけどなんといってもエンディングが本当にすごい良かった。ゲストもなくのんびりと振り返って閉める感じなんだけど、二人のやり切った感じがとっても清々しかった。苦労話とか愚痴みたいな話が思わずボロボロ出てきたのも本当にギリギリまで頑張ってここにいるからだと思うし、見終えたぼくたちは2人が想像もできないくらいの準備をしてきたんだなっていうのが痛いほどわかっていた。

そして終了直前にずっと目標にしてきた登録者10万人達成。本当にギリギリでの達成で、2人が手を抜かないで取り組んだからこそのあの瞬間があったと思う。

 最後に歌を歌って終わろうってことになるんだけど、どうしても音声がうまく流れない。やり直してもうまくいかないけどそのまま歌って終わろうということに。

綺麗に閉めるのが理想なのはもちろんだけど、この終わり方は本当にいろいろなことを物語ってくれたように思う。見た範囲だとこの音声トラブルが24時間の中で一番大きなトラブルだった気がする。一番大きかったといっても本当に些細なことであって、むしろここまであまりにも完璧に進行してきたんだなっていことに気づかされた。あのトラブルを最後に見たことで逆説的にそれくらい綿密な準備をしてきたんだなっていうことを再認識した。

完璧でなくても本人たちの勢いとか「歌は次回見せてもらわないとな!」とかのコメントがすべてを押し切っていったあのクライマックスは見ていた人すべての想像を超えて最高の瞬間だったと思う。

 

最後に

本当に長くなってしまったけど大げさでなく永遠に思い出と歴史に刻まれるような素敵な24時間でした。かかわってくれたすべての存在に感謝です。