ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダムクリアしたので感想!!

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ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダムとりあえずクリアしたので感想を書いていくよ。ストーリーのネタバレは特にないけどちょい後半に出てくるシステムの話はちょっとある。

とにかくやれ!本当に楽しいゲーム!!

前作やってないからとかこういうジャンルのゲームやったことないからとかやらない理由を探さないで始めてほしい。正直前作はマップ広いだけでちょっと後半飽きちゃったなとか思っていたけど今作は本当に素敵な進化していて、100時間以上ワクワクしっぱなしで楽しんだ。

冒険を楽しませる工夫がすごい

舞台となるマップはお馴染みのハイラルで、前作ブレスオブザワイルドとかなり同じとなっている。普通に考えると前作でやったよとなってしまいうんざりしてしまうところだが、この作品は一味違った

前作は、マップは広かったものの、メインストーリー以外でいろんなところにいかせようとする要素が祠(ちょっとした謎解きダンジョン)やコログ(何百匹もマップにいて収集アイテムをくれる生物、Twitterではいじめられがち)くらいしかなく、同じようなことを繰り返しているような気がしてしまい、「寄り道してもどうせコログか祠くらいだろう」となり、いろんなところに行ってみようという気になれませんでした。

今作では、前作までの祠やコログに加えて、小規模のダンジョンである洞窟や、地下世界への入り口が点在している。宝の地図、そして宝の地図に記された宝物などなど散らばっている要素が非常に多くなっている。これのポイントは、

  • 全部集めなくてもいい
  • 冒険に結構役立つ
  • なんとなくブラブラしてても何かしら見つかる

というところ。全部集めないと意味ないとなったらめんどくさいなというのが先行してしまうし、役に立たないものが手に入ったら時間の無駄だなとなってしまうので上手くできてるなと感じた。

 

クラフト要素について

リンクの能力を使って丸太や機械のパーツなど様々なオブジェクトを組み立てることができるのが今作の大きな特徴になっていて、連日たくさんの工作がTwitterにあげられている。

パーツを組み合わせると飛行機も簡単に作れます

…が下に車輪とかつけないと飛んで行けないんですねこれじゃ



正直手の込んだ工作は単純にめんどくさいのと材料用意するのが結構大変なのとであまりしていない。SNSゼルダの動画を見てトンチキ工作するゲームだと思った人もいるかもしれないけど大半の人はそんなことしていないと思う。

それでもこのクラフト機能はとてもいい要素だと思う。謎解きゲームは基本的に模範解答以外で進めることができないことが多いが、前作から引き続きのゴリ押しでの謎解きに加えて工作を組み合わせた独創的な攻略法も加わった。謎を前に何もできないということは少なくて、とにかく何かしら手をつけてみようと思えるデザインになっていてより楽しい謎解きになっていたように感じた。

 

地下世界の冒険の楽しさ

今作は地上世界に加えて地下の世界も存在しており、地下世界の広さはなんと地上マップと同じという広大さ!何があるか見えていてそこを目指す地上マップとは違って、先が見えないけど何やら秘密のありそうな地下世界はまた別の好奇心を刺激されてとても良かった。

地下世界はワクワクだらけ

不満(というかわがまま)

スクラビルドをもっと一瞬でやらせてくれ

武器に素材をつけて強化したり効果を追加するスクラビルドをもっとパッとできるようにして欲しかった。ポーチから素材を探して出す→スクラビルド起動、くっつけるの流れは、まあ10秒くらいでできるのだけど、武器が早ければ数分で壊れる今作でいちいちやるのはだいぶめんどくさい。武器がすぐに壊れるのをなんとかしてくれればこの不満も無くなりそうなのでそっちを変えてくれてもいい気もする。あとこのゲームたいまつや薪に火をつけるのも100回以上やるんだけどそれも似たようなながれなんだけどめんどくさい。チャッカマンを実装してくれ。

 

もうちょい設計図の種類を増やしてほしい

少ない素材で移動に便利な乗り物を作れれば非常に快適にプレイできたと思うんだけど、結局ほとんど作らなかった(作ったものを登録して作れるようにできるシステムがあるので一度作ればよかったんだけど…)。各地に点在している要素の一つとしてクラフトの設計図があって、それさえあれば自分でデザインしなくても設計図通りのものが作れるようになる。ただ、それが汎用性低いものが多くて、もうちょい便利な設計図増やしてくれればなあと思った。

 

 

 



犬王応援上映をさせてくれ〜〜という感想

犬王、良かったので是非見て欲しいんですが、今回はとりあえず犬王と応援上映についてに絞って書きました。

 犬王のストーリーを非常に簡単に説明すると、琵琶法師と能楽師の2人のショーによって人々の心を掴んでいく話で、僕は非常に好きだったのですが、評価は分かれるかもなあという気はしました。

 この作品を楽しみ、この作品に入り込みやすくするには原作とか平家物語よりも応援上映の経験が重要な気がしました。

 応援上映は、映画館での上映に合わせて発声したりペンライトを振ったりする上映形態で、コロナのため近年はなかなか難しいですが、バーフバリやキングオブプリズムといった作品が(オタクの間では)有名かと思います。

 これらの応援上映が人気の作品の共通点として、観客の気持ちになって作品を楽しめることがあると思います。バーフバリにおけるインドの王を讃える民衆やキンプリにおけるプリズムショーを見る観客など、すごいことをする主人公たちだけでなく、すごいことを見つめてリアクションする観客の描写が充実しているのがこれらの作品だと思います。

 そこで犬王の話に戻るのですが、犬王もまた観客の描写が丁寧だし、主人公たちがコールや手拍子を促してきたりします。ここで応援上映の経験があるかによってこのノリの受け止め方が変わってきて評価も変わってくるかなと思います。

この作品でうーんと思った点として、「歌詞が聞こえなくて内容に入り込めない」というのがあって、それについては同意できるところもあるんですが、実際現場にいるような臨場感という気分で捉えるならそれもアリなのかなどと思えました。

 いろいろ書きましたが、さまざまな要素が美しく混ざり合っている作品だし、ストーリーも映画の限られた尺で綺麗にまとめられているので応援上映の経験の有無に関わらず是非見て欲しい映画です。

狂気と理性の地下闘技場 金田淳子『『グラップラー刃牙』はBLではないかと1日30時間300日考えた乙女の記録ッッ』の感想

 タイトル読めば内容はまあ大体わかると思うけどまあ本の大筋は趣旨は大体ご想像のとおり。電子書籍化のツイートを見かけて前から気になっていたことを思い出して買って読んだ。

 読もうと思った動機としては、BL好きの人がどのようなことを考えながら読んでいるのかを知りたいと思ったという感じ。刃牙は少なくとも3周はしているので内容が概ね頭に染み込んでるからあとは思考を読み取るだけという感じのテンションで読み始めた。めちゃくちゃ不審者みたいに笑いながら一気に読んでしまったので感想を書こうかなと思い書いている。

 

別にBLに興味がなくても刃牙初見の感想文として楽しい

 突然だけど世の中の人(クソデカ主語)は「いつの間にか読んでいて刃牙の話が通じる人」と「刃牙のことなんか一生読まないであろう人」の2つに分けられていると思っている。

 今更100冊以上あるシリーズに手を出そうなんて人はいないし面白いとはいえなかなかオススメしにくい作品という位置づけになっていたところに飛び込んできたオタクが1冊本になるくらいの感想を書いてくれたとなれば、それだけで読む価値があると思う。

 本筋のBLのところでは異様に加熱していた著者が刃牙の小さい頃の境遇や範馬勇次郎の蛮行には突如冷静になってツッコんでるのは「おかしいと思ってたの俺だけじゃないよな!!!」ってなったし、克己の私服のメチャクチャさにツッコんでキレ散らかしてたのにはめちゃくちゃ笑ってしまった。だって確認したら本当にメチャクチャな私服だったんだもん。

 この本は「バキ」までの内容に触れているんだけど、ほとんどの人が気がついていないであろう誤殖に気がついたり、ほぼすべてのモブについての感想を書くくらい*1隅々まで読んでいて、BLとかどうでもいいと思ってる人も刃牙の感想として読むだけで楽しいと思う。ここまで書いてて思ったけどこの本どんな層が買って読んだんだろ…刃牙で同人誌を書いているような界隈なのかシンプルに刃牙のファンなのかBLのファンなのか…

確かに刃牙はBLかも知れない

この本を読む前から「いやいや刃牙がBLだなんて」などと思っていたわけではなく、まあ烈と刃牙とか確かにそう思われる場面もあるかなと思っていたけど、予想以上にBL的文脈に回収されてしまうところが多くてビビらされた*2。おっさんがいきなり正拳突きしてくるという異常性に気を取られてそこに口づけする少年とのBL要素に目が向かなかったのは不覚というかなんというか…

 ちょいちょい読んでない人からしたら著者の妄想としか思えない描写の説明が入っていて*3、実際刃牙なんて作品は存在しなくて妄想で語っているとしてもそれはそれで成り立つ本だなとか思った。でも現実の漫画なんだなこれが。

どうしてぼくは刃牙をBLだと思わなかったのか

 あまりの熱量に刃牙をBLとして読むことについて「そういうふうにも読めるな…」とほぼ説得されたぼくはむしろ「なぜぼくは刃牙をBLとして捉えてこなかったのか」について考えることにした。

 結論としては、ぼくにおける刃牙の中の最大手のカップリングは「〇〇(あらゆるキャラ)×強さ」*4であって、みんな強さを求めて戦ってるんやろと認識していたのではないかとある種シンプルに思ったというようにこれまでの自分を分析した。帯文*5のように戦いを対立ではなくコミュニケーションだと捉えれば確かにBLと捉えられたかもな…などと反省した(なんで?)。強さという存在に目が眩まない梢江並の意思の強さで読んでいればBLとして読む道がひらけてきたのかな…。

 

 刃牙のことが好きな人ならどんな人でも楽しく読める本だと感じたので刃牙オタクの皆さんにはオススメ。

*1:「バキ」烈海王に原付きの後輪ふっとばされた人が一切触れられていなかったのはちょっと意外だった。逆を言えば他の同程度のモブはほぼ全て触れられているとも言える

*2:マワシウケにいきなりテンションを上がってべらべら語りだすのはなかなかマネできることではないと若干引いたけど

*3:ありがたいことに大体の場面にオリジナルのコマが載せられており実在していることが確認できるわけだけど

*4:強さが攻めになるか受けになるかなんてBLにわかのぼくには判断できかねるところがあるけど自ら近寄ってくることはないけど誘惑してくるから誘い受けということにした

*5:上野千鶴子さんと範馬勇次郎という前代未聞の帯なので自分の目で確かめて欲しい

シン・エヴァンゲリオン劇場版:||の感想なんだからネタバレしか無いよ

シンエヴァの感想をつらつらと書いていこうかなと思います

まず最初から言い訳となってしまい申し訳ないけどエヴァに関する知識は新劇をさらっと見たのと、太古の昔に漫画版を読んだくらいなので、認識や知識に関して明確な間違いとかあると思うのでその時は教えてくれるか温かい目で見ていただけると幸いです。

 

すごく大雑把な感想

さて、まず今回の作品を一言で言い表すとすると長年解釈を捏ね回してきたオタクへの福音とも言えるような内容だなと思いました。「オタク」という言葉の持つ意味のあらゆる側面を作り上げてきたくらいの社会現象となった作品の締めくくりにふさわしい作品だったと思います。

 

新劇場版4部作について

僕の勝手な妄想として、各作品はシンジくんの発達段階で分けられていると感じました。親に流され続ける児童期くらいの序、恋愛とか反抗が出てくる思春期の破、モラトリアムのQ、社会人としてのシンという感じです。特に破からQについては、破の最後にとった行動が一般の人でいう進路選択で、Qはその進路選択によって生まれた環境変化に流され、思い悩むという感じで捉えました。破によるシンジくんの社会を知らないまま下した一つの決断(≒エヴァに乗る)によって、その決断に見合った人間になることを社会から求められている。みたいなことを、進路選びから就活までやった自分の記憶と比べながら見ていました。

3本の槍

終盤の戦いの中心となるカシウスとロンギヌス、そしてガイアスの3本の槍。何かしらの意味があると思っていろいろ考えちゃいました。カシウスとロンギヌスに関してはいまいち考えはまとまらなかったのですがとにかくゲンドウが自分のすべてを構成している(それで完結している)と考えている2つのものなのかなあというふうに思いました。それで自身と妻、音楽と知識など色々当てはめてみたけどかたまってはいません。一方ガイアスの槍についてはマリとミサトがもたらしたという立場の人間が、その歩みの末にもたらした事を踏まえて、他者を象徴しているんじゃないかなあと想像しました。

シンジくんの認知の世界

マイナス宇宙によるシンジくんの認知の世界の描き方がとても面白いなあと思いました。ウルトラマンの戦闘場所のような東京の街並みは、ビルなどがおもちゃのように現実感なく飛ばされていました(本来なら土台が残ったり破片が吹き飛んだりするはず)。ミサトさんの部屋は映画のセットのようになっていて、このへんの認識はゲンドウの独白で語られていたような認識と共通する部分を感じました。そして第三村は実際の被害を想像して荒らされるし、何より土も荒れるんですよね。シンジくんがどのように世界と向き合い触れてきたかということが感じられるシーンのように思いました。

子どもたち

シンジ、レイ、アスカ、カヲル、マリにはどんな意味(役割)があったのだろうかということも考えていました。僕はシンジくんを中心にそれぞれの愛の形、というまとめ方をしました。レイには母の愛、マリは他者としての(いわゆる普通の恋愛としての)愛、カヲルについては自己への愛(もしかしたら親友とかそっちかも知れないけど)、…とここまでまとめてアスカはどういう存在なのかとわからなくなりました。幼なじみとか兄弟かなあ…と多少無理があるかも知れないけど自分の中で整理しました。

 

その他のつぶやき

・そっくりさんと呼ぶ優しさ

無理に名付けたり綾波レイとしては絶対に呼ぼうとしないシンジも含めた周りの人の暖かさを感じました。

無人在来線爆弾の代わりに戦艦かよ 

エッフェル塔持つとか富士山にひっかかるとか特撮ではできなそうなことやっちゃおwみたいな感じがして好きです

サードインパクト以降のインパク

ゲンドウの望みが実現した世界はどんな風になる予定だったんだろう。理解が追いつけなかったところなので何回も見れば読み解けそうな内容ではあるとおもってます。

ミサトさん~~

ミサトさんが大人として責任を負う姿、エヴァでは見られない大人の姿なのかなあと思っていたからちょっと驚きました。

 

社会現象となったことで誰もが想像のしないようなコンテンツとなってこの作品に至ったエヴァンゲリオン。たくさんの人に見られて真剣に向き合って考察されたからこそそれに応えて生まれた、後にも先にもない幸福な作品だと思います(もちろん作り手の情熱の賜物であるんですが)。そんな幸福な作品がこれからも生まれることを願いたいなあと思いながら長ったらしい感想の締めにします。

 

2021年になって初めてアイシールド21を読んだオタク

ネタバレのある感想しか書けなかったし思いついたままにダラダラ書いたよ許して

 

 

 

シンプルに熱いシーンが多すぎる

天才阿含を振り切るために1年努力して0.1秒を削り出した蛭魔のシーンとか、もうここしか無いって場面で満を持して放たれる60ヤードマグナムとか、なんかこれが来たら一番熱い、だからこのシーンが来る!みたいな確信と信頼を持って読めるからとっても楽しかった。

 

選手の生き方とプレーが一貫しているの胸熱すぎる

例を上げるとキリがないけど、

・何年も待って桜庭と出会った高見先輩がアメリカ線の重要な場面で満を持してパスを決める

・泥門でクリスマスボールという遠い目標を本気で目指す蛭魔が試合でも少しでも先にたどり着くためにどんな作戦でも使う

とかとか、プレーと生き方の両面でキャラの魅力が補完されていくので好きになるキャラクターが沢山できました。似たような話で、プレイングで人柄が存分に出てくるから試合後の数コマとかで選手とマネージャーのカップリングが納得行く形で成立しちゃうのもニコニコしながら読めました。皆さんはどのカップリングが好きですか?

 

 

その他好きなシーンなど

 

帝黒戦前のマンツーマン練習

泥門が帝黒戦前に関東の選手とマンツーマンで特訓をするシーンがあって、その相手を見ると、個々の力で勝っている選手がほぼいないように見える。それでも勝ち上がってきたことに気がつく地味に好きなシーンです。

 

峨王くんのはなし

まあ賛否両論というか苦手だと思う人も多いキャラだとは思うけど、円子くんがどんなことをしてでもクリスマスボウルに出てそして勝つという目標を体現したキャラだと思ったら説得力ありすぎてなるほどなあと思った。読者にまで嫌われてでも掴みたいものがあると言われたらそうと言うしかねえ。あと円子くんの話も踏まえた上でのアメリカ戦の彼の話はめちゃくちゃかっこいいと思った。

 

謎のミイラ男の話

 露骨に雲水くんだと思わせてからの葉柱くん。フィールドにいることの意味を問い続けてきたこの作品の最後の最後でフィールドに立たなかった男の話をするのはすげえなあって思いました。足掻いた末に何かを掴む物語でもあったけど足掻くことそのものにも意味があるということも感じさせてくれるシーンでした。

 

 

 

2ヶ月勉強して倫理の共通テストを解いた話

 なぜ倫理?なぜ共通テスト?

 普通の社会人がなぜいきなり倫理の共通テストの問題を解こうと思ったのかということから説明したいと思います。きっかけは11月に買った現代美術の分厚い本読もうと思って開いた時に、知識が足りなすぎて読むのキツイなあと思ったことです。美術史は入門書とか多少読んでいたけど思想とか哲学に関しての知識は全く無くて、これはなんとかしたいなあと思いました。

 これまでの自分の傾向を振り返った時に、何かを勉強する場合問題をひたすら解いて知識を定着させるのが向いてるなと感じていました。そのようなわけで思想や哲学について知れて、問題がたくさん用意されていて勉強用の参考書籍も(安くて)手に入りやすい共通テストの倫理を解こうと思いました。共通テストの日程も目標にするにはちょうどよかったです(結局解いたのは2週間遅れになったけど)。

どういう勉強をしたか

平日は毎日平均1時間くらいで休日は3時間くらいずつやったかなあと思います。こう思い返すと結構やったなあと思います。

ステップ1 倫理の資料集を読んでノートにとる

学生用の資料集である『新訂第2版 倫理資料集 (清水書院)』を読みながら一人ひとりの思想をノートにとって一通り学習しました。フルカラーで1000円以内で買えてしまうのは本当にすごい…。問題を解いていくことで定着するとはいえ一通りやってあーこんなことやったなあという感覚とともに学習したいなと思いながらはじめました。2週間くらいかかって本当にざっと漁っていたのでこの時点での定着度は20%とかだと思います。

ステップ2 問題集を解く

問題集としてまず『大学入学共通テストへの道 倫理 (山川出版社)』で学習しました。解いて横にすぐ解説がついているので1冊目として一つ一つ確認しながら解き進めていくのにちょうどよかったように思います。この時点で50%くらいかなあという感触でした。

ステップ3 確認作業

あとは間違えた問題を復習しながら『河合塾マーク式基礎問題集』の問題を解いたり『山川倫理 一問一答』で知識の穴埋めをしました。まだ知識には抜けがあるけどある程度は問題とけるかなあという感じになりました。

そして本番へ

かなりゆるい感じで解いたので厳密でないところは多々ありますが解答しました、思ったよりは解けたけど運に頼ったところもあるなあという感じの感触でした。

そして結果は…

 

 

94点!!!!

 

 

予想よりはるかにうまくいったけどマークミス1個あってそれがめちゃくちゃ悔やまれました…。

 

とりあえずちょっと長くなっちゃったので勉強しての感想とかは後日書くことにしようかと思います。

 

 

 

今回のポケモン映画は子供向けだと思わないで見に行ってくれ

ポケモン劇場版ココ、良かった…(完)

 

ポケモンの劇場版を映画館で見た記憶はほとんどなかったんですが、評判も良さそうなので見に行くことにしました。

予告で見た内容からわかることとしては、ポケモンに育てられた子供の話ということで、まあそれだけ聞くと似たような話はたくさんあるなあとか思いながら見に行きました。

事前に考えていたこととしては

1.ポケモン(ザルード)は拾った子供(ココ)をどうやって育てていくんだろう?

2.子供は人間とポケモンの狭間で悩むことになるだろうけどどうするんだろう?

3.自然と人間の活動の間にある対立みたいなのは描かれるのか?それをどう表現するんだろう?

というようなことでした。今回の作品は、それらの考えていたことに対して予想を遥かに上回る解答を返してくれて本当にすごい作品だなって感じました。親代わりとなってココを育てるザルードの言動全てが本当にカッコいい。見た目だけ見て侮っててほんとすまん…。

あとネタバレ無しで言えることとしては、

ポケモンがかわいい

ということでしょうか、まあそれはそうだろという声も聞こえてきそうだけど、かわいいもんはしょうがないでしょ(開き直り)特にホシガリスとかタイレーツがかわいい。対戦では苛立たしいエルフーンが悪態をつく姿さえかわいい。フライゴンは強い。

「子供向けで退屈」みたいなシーンは本当に全然なくて、ものすごい密度でした。

ザルードとココの選択ひとつひとつが痺れるようなかっこよさなので何度も涙が出てきてしまいました。ポケモンと人間という種族が違う親子だからこそ生まれる葛藤と動き出していく物語をぜひ見てほしいなと思います。

 

この後はすこしだけネタバレがある感想を

 

 

 

 

 

 この映画はザルードの群れが他のポケモンからきのみを奪うシーンから始まるんですよね。ぼくはただザルードの強さを示すためのシーンなのかと思っていたらそんなことはなかったんですよね。めちゃくちゃに感心した。

 もうひとつ冒頭から、映画の開始まもなくココを拾ったザルードの決断は「(ザルード以外を縄張りに入れない)群れを抜けてココを育てる」という選択で、これを即決で決めたのがめちゃくちゃすごいなと思った。人間以上に惻隠の心に溢れている…*1

 ザルードと他のポケモン、ザルードと人間の話をまとめて行く流れが本当にきれいで、ポケモンについて何度も真剣に向き合って作ってきたからこその世界観や倫理観の懐の深さを感じました。

以下はネタバレガッツリの呟きです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・人間の力を象徴するメカが生々しい動きをするのものすごく効果的に感じた

ポケモンシリーズの悪役ほんとどうしようもないくらい悪すぎてちょっと引いちゃう…

・科学者全体が悪いまんまで終わるかと思ったけど森を一緒に修復していくシーンもしっかり入れてくれたのただ発見を求めるだけじゃなく倫理とも向き合う姿が示されていてめちゃくちゃ良かった…。

・人間の知られざる力があるとして木の秘密に詳しく入り込まないのもいいなって思った。

・自然と人間という対立の描き方としてロシャオヘイセンキと重なる部分があると思ったけど、ぼくはポケモンの出した結論のほうが理想論すぎるとはいえるけど好きかなあ。

セレビィが時渡りしてココの親助けてくれていた…とかそっちのほうがいいとかではなく可能性の話としてないのかな…とか思ったり思わなかったり

・父ちゃんザルードが来場者特典でもらえるのめちゃくちゃ解釈違いで笑ってしまう。そりゃザルード出てきたんなら一緒に戦いたい人も多いだろうけど…。来場者特典、剣盾のどっかにココが出てきて少しだけ話せる、とかだったら泣くほど喜んでたのになあ…と厄介オタクは妄想しています。

  

*1:最近劇場版を見てきた感覚として、ポケモンに対しては性善説、人間に対しては性悪説に立って描かれているのではないかと考えています。無知なサトシがキレやすかったり、昔は普通だった人が何かをきっかけに極端な悪に手染めたり…