プリリズADにおける3人のプリズムジャンプについて

プリリズAD感想もここからが本番、前回の感想はこちら

kikuchiy1107.hatenablog.com

この記事でも書いてるように今回はプリズムクイーンカップで見せた3人のジャンプについてというクッソ狭い話題についてです。

このオーロラドリーム最大の疑問は「オーロラライジングとは何か」ということになるんじゃないでしょうか。跳べた選手は歴史上一人しかおらず、考え出したコーチの謎の指導を受けたうえで唯一跳んだ神崎そなたはまだ完璧じゃないと言い残してプリズムショーの舞台から去ってしまう。

プリリズADはそんなオーロラライジングをめぐる物語といっても過言ではないでしょう(本当か?)。オーロラライジングと向き合ったMARs3人が物語のクライマックスに跳んだジャンプが何を変えたのかを自分なりに考えて取り上げていきたいと思います。

 

天宮りずむが跳んだのはオーロラライジングファイナル。彼女は神崎そなたの娘で、オーロラライジングを跳ぶことで母親を取り戻せるのではないか、その思いを持ってずっと努力してきました。ジャンプを成功させ、母親のもとで語ったのは「ママがいてくれれば、これからは嬉しいことが何百倍にも何千倍にもなるんだよ!」ということでした。その言葉に突き動かされた母親はこれからは娘と一緒にいることにするのでした。

彼女が変えたいと望み、変えたのは母親といられるかどうかという「今」のただ一点に集中していたと思います。その一点さえ変えられれば昔から双方が思いあっていたことがわかりあえるし、セリフにもあるようにこれからいくらでも素敵に生きていけるということを信じて跳んだし実際に変えられたのだと思います。

 

高峰みおんが跳んだのはエターナルビッグバン・ビューティフルワールド。終盤の彼女の描写は他の2人に比べるとちょっと控えめなんですが、彼女はオーロラライジング以外のプリズムジャンプの可能性、そしてプリズムショーやMARsの「未来」を変えていったものだったのではないでしょうか。そう思いながら歌詞を見ていくと「生きてる意味を探しに行こう」とか「明日は必ず元気の力君にあげよう」「振り向きはしない」という未来へのメッセージが読み取れるように思います。

 

そして春音あいらが跳んだのはオーロラライジングドリーム。タイトル回収ですね。彼女のジャンプは何を変えたのか。現在、未来ときたら最後は「過去」ですね。彼女のオーロラライジングは社長と神崎そなたを若いころの姿に変えます。2人は目指してきたオーロラライジングを結局完成させることができず、それがどちらにも深い傷跡として残ってしまっています。彼女のオーロラライジングは2人のかけてきた情熱を否定することなく、目指してきたものは間違っていなかったということを示してくれたように思います。そしてそれはオーロラライジングを考え出して教えてきたKに対しても例外ではなく、彼女も涙し、娘である社長を認めます。彼女も自分の指導が正しかったのか 悩んでいたり自信がない部分が必ずあったと思いますが、そんなところまで認められたように思います。

彼女たちのプリズムジャンプは今、未来、過去それぞれと向き合い、進むことで変わっていくことを示してくれたように思います。

オーロラドリームってなんだよって言い過ぎた結果こんな文章を書くことになってしまいましたがいかがでしょうか。何はともあれ次回DMF感想に続く!(視聴中)