死にゲーとしての美術鑑賞 知識ゼロからの美術館

私は趣味って聞かれるとパッと思い浮かばなくて美術館、博物館に行くことっていいがちで、実際好きなんですがなにぶん専門の勉強をしたことが無いため美術館に行って

 作品の意味がサッパリわかんない!

ってことが僕の場合これホントに良くるんですよね。もう目を虚ろにしながら美術館を出てくる来たりしてます。「何を描いてんの?」「何がすごいの?」こんな想いがぐるぐるしちゃうことありません?そんなときの対処法を書きたいと思います。

 

対策1 :事前に軽く調べておく

無難な方法ですね。事前に調べてどの時代のどういう流れの上での作品なのかっていうことを把握してるだけでだいぶ見えてくるものが違うと思います。できることなら自分のすでに知っている作者、作品と結び付けられる状態で見られると強いですね。わかんないから行かない!ってなる前に何かしらの手がかりが一つでもあると全然違います。

特別展を見に行く前に常設展を見るのも結構良い手だと思っていて、特別展は他の美術館から作品を借りて来たりすることがありますが、基本的に常設展の内容にゆかりのあるテーマでやることが多いので理解の助けになります。

対策2:足掻く

足掻くってのも無茶苦茶な話に聞こえるかもしれないですが、結構役に立ちます。とりあえず分からないなりに作品をじっくり見て、分からない以外の感想をひねり出してみます。自分で感想が出なくても、作品の説明でなるほどなって思った部分を覚えるってほどで無いとしても多少意識して探してみると良いと思います。

その時思ったり読んだりした感想が他の人の感想であったり、別の機会で出会った解説と繋がってくると一気に面白くなってきたりします。(この絵どことなく◯◯っぽいなーと思ってたら影響を受けてたり自分の感想と詳しい人の感想が近いものがあったり)こういう小さな成功体験のようなものを積み重ねていくことで楽しみも増えていくと思います。あと自分はエピソードとともに物事を記憶しがちなんでこういう経験があるとすごく記憶に残って有益なんですよね。

 

なんだかんだ自分には美術品を観る目があるとか思いがちなんですが美術を見る力って才能じゃなくて努力によるところがめちゃくちゃデカいんだなってことを感じています。それはめんどくさい面もあるけどどんな人にも分かりえる可能性はあるということも同時に示しています。

行ったときにはさっぱりわからなくてもあとでから経験を活かして楽しめたり納得がいったりってことがたくさんあるんで、とりあえず死にゲーに挑むくらいの気持ちで気軽に美術館に行ってもらって何回も「分からない…」を経験して美術館行くことを楽しめるようになってもらえたらなって思います。