最近読んで面白かった漫画5選

最近マンガを結構読んでるけどツイッターでポツポツ呟くだけで感想とかまとめてなかったんで書こうかなと思いました。順番は適当です。

 

『ブルーロック』

 サッカー日本代表のストライカー候補の少年たち(つまりフォワードだけ)が一つの施設に集められてサバイバルをするという設定の漫画、と聞くと一発ネタみたいな感じがしてしまうけどそんなことはなく、きっちり中身も作り込まれていて本当に面白い。基本的にエゴイストの集団ではあるんだけど、それぞれの個性をしっかり出しているし、時にはチームメイトとして協力したり対戦相手として死闘を繰り広げたりといったキャラクター同士の関係性が濃くて熱い。それぞれがサッカーと向き合ってもがく群像劇としての側面もある。

 主人公が結構独特なのも面白くて、決して邪悪な性格ではないけどこの上なく自己中心的になったり相手を見下したり試したりというどこかダークヒーローみたいな趣があって、天才たちが集うこの作品でも随一のわからなさと魅力を持っているキャラだと思う。サッカー全然詳しくなくても楽しめる漫画だと思う。

 

『ブルーピリオド』

ブルー〇〇その2

 何でもそつなくこなせるちょっとチャラめの高校生が一枚の絵に出会って、そして自分で一枚の絵を書いたことをきっかけに藝大を目指す漫画。自分の表現したいものを表現するってやってみようとすると本当に難しいことだし、その表現の仕方は幾通りもある。そんなことを感じさせてくれる漫画。「絵画は天才が一瞬のひらめきで描かれている」みたいなことを感じている人も多いと思うけどそんなことはなくて、これまでの作品であったり歴史を踏まえながらも必死にもがいた結果として作品があるんだなということを感じられる漫画だと思う。そういう過程を知ると美術が冗談じゃなく100倍くらい楽しく見られるのでそういう意味でもおすすめの作品。

 

『ブルージャイアント』

ブルー〇〇その3

ジャズとサックスの魅力にとりつかれた主人公が歩む軌跡。サックスに引かれた理由は「なんかアツいから」というそれだけの理由でどんな日もサックスの練習を続ける。そんな主人公の学生時代の舞台は仙台!定禅寺ジャズフェスティバルはもちろん、主人公は広瀬川の河川敷で練習してるし、なんとあの北京餃子もガッツリでてくる!単純に仙台が舞台っていうだけでなく高校と大学という違いはあれど、学生という時代を過ごした場所という共通点から心に沁みた。ジャズという現代では決してメジャーじゃないジャンルに関わって生きていく登場人物たちは色んな場面で現実的に生きることとの落とし所を見つけることを求められる(勉学とか就職とか、ミュージシャンになっても続けていけるのかとか、そもそもジャズに未来なんてあるのかとか)。その理想と現実のせめぎあいがリアルで切実なんだけどみんなとっても輝いてて素敵なんすよ…

 そんなせめぎあいをしている人たちとともに輝く主人公の姿が魅力的ですごい。主人公が光ってるから輝いて見えるんじゃなくて、主人公が周りに火をつけていく化学反応が本当に美しい…

 

金剛寺さんはめんどくさい』

 簡単に言ってしまえばラブコメなんですが、ものすごい癖の強いラブコメで、想像の5000倍くらいの勢いとパワーで恋愛が進んでいくんだけどなぜかいい話だしはちゃめちゃに面白い。人気作ではあるんだけど僕以外の周りの人読んでないからこれめっちゃオモロイと思ってるの僕だけ??ってなってるんでぜひ読んで感想聞かせてください。

 

『ランウェイで笑って』

 ファッション業界を舞台にした漫画。デザイナーを夢見る主人公と身長の伸びが止まってしまったモデルの女の子を中心に進んでいく。主人公も目指しているのとは違った方向に才能があって葛藤したり、モデルの身長もそうだけど才能と現実のギャップが度々でてくる。そういう業界らしさも出しつつ、その克服の仕方が無理に現状を変えるのではなくて、持ちうるものを最大限に使うことで最高の結果を目指すみたいな展開が熱い。そんな姿が持っている服を組み合わせてファッションを表現するのににているなと思ったり。

 

『潮が舞い子が舞う』

 高校を舞台にした青春群像。…って言えなくもないんだけど登場人物は全員Twitterにいそうなめっちゃ語る厄介オタク(他人に迷惑をかけるわけじゃないけど一般に言えばめんどくさいやつ。伝われ)という感じでみんなしっかり思春期ではあるんだけどいちいち細かいところで議論始めるし簡単には肯定しないし本当にめんどくさい奴らで大好き。この感覚がわかるオタクに読んでほしい作品