ペルソナ5は磨き上げられたラストリベリオンかもしれない

 ペルソナ5、いやあ楽しいですねえ。現在プレイ時間は50時間ちょっとなんですが飽きるどころかどんどん先に進みたくなる魅力があります。今回はネタバレを避けてゲームシステムについてお話していきたいと思います。ちなみに私はペルソナシリーズ5が初なんで5特有のことではないかもしれないのとまだクリア前であることはご承知おきください。

 さて、タイトルにあるラストリベリオンというゲームを御存じでしょうか?さあ皆さんググってみましょう…あるサイトによると…2010年クソゲーオブザイヤー据え置き機部門大賞。

なんでこんな二つのゲームを並び立てて紹介するのか。それはシステムが結構近い部分がありながら対照的な部分もあり、結果として内容がかけ離れたものになっていると感じたからです。ちなみにラストリベリオンは学科の友達と回してプレイしてクリアまでしました。無駄な時間だったと思ってたけどこんなところで有効活用(?)する日が来るとは。人生はわからない。

 まずはラストリベリオンの内容、(というかほぼ不満点)を紹介していこうかなと思います。このゲームを語るときにはレベルを上げて物理で殴ればいい」というクソゲー界の歴史に刻まれた言葉を外すわけにはいかないでしょう。なんでこんな言葉が生まれたのか、ドラクエだって大抵レベル上げしてひたすら殴るじゃないかと思われる方もおられるかと思います。

 ラストリベリオンはマップ上を移動する敵と接触したら戦闘が開始するシンボルエンカウント制のコマンド戦闘のRPGになっています。このゲームをの特徴である戦闘システムとして多くの属性と相手の部位を攻撃する順序によってダメージが変わる…というのがウリなんですが、結局それを推測する方法は皆無で、正しい相性や順序を知るには総当たりしかなく、ただただ苦痛な要素になっています。そして何よりそんなことを考えるよりもレベルを上げて適当に殴ったほうがはるかに簡単で強いためあのような言葉が生まれてしまったわけです。

 それに加えて一本道もいいとこなストーリーでひたすらロクな仕掛けもないマップをグルグルして進んでいくだけで終わってしまう。なんと店すらないし戦闘するのは2人のキャラのうちのどちらか1人だけだったり仲間もいなかったりということもあり、戦闘に関しての言葉だけでなくゲーム全体としての結論も「レベルを上げて物理で殴ればいい」となってしまうわけです。レベル上げても上げてなくても雑魚的との戦闘すらなかなかに長くてめんどい。そしてめんどい戦闘を避けようと思ってもシンボルエンカウントの敵を気づかれず進むことも振り切ることも困難でほぼ強制戦闘。ほんとどうしてこうなった。

 まあラストリベリオンの話はこんなところにしてこれからはペルソナ5のお話。主人公たちは異世界で怪盗として活躍する高校生たち。彼らが4人パーティーを組んで基本システムはラストリベリオンと同じシンボルエンカウントからのコマンド戦闘のRPG。属性も豊富。基本骨格は結構似ていると思いません??

 何が違っているかということを実際の戦闘の流れとともに挙げていきましょう。戦闘に入る際、敵から隠れながら進み、気づかれないように近づくと先制攻撃をすることができる。この先制できるということがかなりデカく、主人公たちは基本コソコソ隠れながら進んでいくことになるのですがこれが怪盗という設定とうまく噛み合っていてめちゃくちゃワクワクドキドキする。シンボルエンカウントの特性とゲームの設定を活かして移動も単なる作業ではなくゲームの重要な要素になっているのが本当に楽しい。

 そして戦闘。豊富な属性がこっちでは本当に重要。弱点を突くと2倍くらいのダメージが入って相手がダウン状態になる。そしてダウン状態にさせるともう一度行動できる。というか相手が全員ダウンするまで行動し続けることもできる。そして相手が全員ダウンすると全員で総攻撃が出来て大ダメージor戦闘終了させることができる。(余談になるけどこの総攻撃のモーションが本当にかっこいい。これだけでも見て欲しいくらい)うまくいくと一瞬で敵を殲滅できる一方、先制攻撃や追加行動のシステムは相手にも適用されて弱点攻撃を連打されてゲームオーバーということもあるので先制攻撃と属性は本当に重要になっています。

 そしてストーリーのやれることがとにかく多い。行動をするたびに日にちが進んでいってステージクリアまでの期日もあったりするんだけどそれまでは自由行動が多い。ダンジョンに行っても買い物をしてもデートをしても勉強をしてもいい。他のキャラと仲良くすることで戦闘でできることが増えたり勉強ができないと仲良くできないキャラがいたりしてどの行動も物語にかかわってきて悩ましい。

 そんなわけでペルソナ5クソゲーの代名詞ラストリベリオンとシステムは似ているもののなにも考えずに淡々とやる作業みたいなのがほとんどなく常に考えながら、ワクワクしながら進められるゲームに仕上がっている。ストーリーに関してもめちゃくちゃいいのでクリアしたらまたブログで少し触れたいと思う。でもネタバレなしでやって欲しいしペルソナ未経験でも不自由無いしきっと後悔しないゲームだと思うのでぜひ触れてみて欲しい。