カート・ヴォネガット『はい、チーズ』

タイタンの妖女』とか『スローターハウス5』とか名前だけは聞いたことのある長編小説の作者ですがこれは短編小説。買ったきっかけは本やぶらぶらしててふと河出さんのツイッターアカウントのこと思い出して河出のコーナー覗いてたら素敵な表紙と円城さんの帯があるじゃない!と思って衝動買い(値段見ないで買ってそんな厚くない文庫で1000円くらいなのはえってなったけど)。まあしかし内容は大満足でした。いちいちそれぞれの短編について語ることはしないけれどもとっても読みやすくてでも決して幼稚とか単純とかいうわけではなくてそれぞれの物語の中に引き込まれて行ってしまう。多様な世界観とどんな結末に至るのか最後まで読めない展開とラストで綺麗にまとめてくる巧さが全部高いレベルで成立していて本当にすごい。続いて刊行されてる短編集『人みな眠りて』もめちゃくちゃ読みたい…けど文庫になるの期待して待とうかなあ…待ち切れるかなあ…長編の方も読んでみたい。