バーフバリに寄せて

バーフバリ!バーフバリ!

今更何を語る必要があるのかみたいな話ですがまあお付き合いください。

 

何が面白いのか

まず目に入るのは、あまりにもカッコいいアクション。超能力とかそういうのではないんだけど、1つ1つのシーンの構図が本当に完成されている。ド派手なCGやセットに頼りきりではなく、「アクションシーンそのものの美しさ」を見せてくれる。なんだあの象のなだめ方は!?なんだあの矢を射るシーンは!?なんだあのヤシの木は!?聖杯戦争に是非参戦してほしい、クラスはセイバーかアーチャーかライダーかバーサーカーかアベンジャーで!

そして何よりストーリー。超ざっく説明すると「正義感に満ちた純粋な主人公が残虐非道な王を打ち倒す」もうほんとこれだけ!複雑な人間関係があるわけでもなく、いたってシンプルで取り上げるまでもないと思ってしまうかもしれないけど、面白いんだこれが…何でここまでシンプルなのに面白いかについて少し語らせてほしい。

いきなりですか『神話の力』という本を読んだことはあるでしょうか。この本は、比較神話学者のジョーゼフ・キャンベルとジャーナリストのビル・モイヤーズの対談形式で進む本で、対談のテーマはそこまで明確でなく、質問に対して淡々と答えていくみたいな感じなんだけど、聞かれたことに幅広い神話と英雄の知識をもって身近に体験できるような話で話すキャンベルの博識と、聞き手として面白い話をガンガン引き出していくモイヤーズの巧さも光る1冊になっていてとても好きな本なんです。

さてこの本がバーフバリのストーリーにどう関わってくるかというお話です。本の中では明言されてはいないけど、この本を読んで多くの方々は「これは全ての創作作品の根底にあるモチーフの話だ!」と思うでしょう。例えば欠点のある主人公が試練を乗り越えて成長して戻ってくる、そんなベッタベタなストーリーにも神話が散りばめられているんです。実際冲方丁さんも創作に大きく影響を与えられたと明言されているし、この本を読んでいない人の作品でも物語としてあるものならほぼ確実に「神話的なもの」を感じることができるようになるでしょう。

バーフバリのストーリーは神話が散りばめられているというのを超えて、そのシンプルさと完成度は過不足なくまさに神話そのものともいえる物語になっており、この物語に馴染めない人類はいない!と言い切りたくなるようなストーリーになっています。物語を極限まで研ぎ澄ました結果として神話といえるほどの完成度が出来上がったといえるくらいの完成度だと思ってます!大げさじゃなくマジで!

英雄譚でぶっ飛んだアクションを見せてくれる作品でありながらも、奇跡や不思議な力が出てくるわけではなく、人の業をあくまで人で清算するという展開も非常に説得力ある内容でした。その辺は仏教的な部分もあるのかな、もうちょい勉強したい。

 

さて応援上映

まず見たことのない人のために、バーフバリの完全版と応援上映で盛り上がっているのは2なんですが、

2からでも全く問題ない。というか2から見るのがオススメまであります。

 1から見るのももちろんオススメなんですが2見てからでも遅くないので魅力の伝わりやすい2からの方が見やすいように感じます。でも完全版の場合1の振り返りがないのでyoutubeで公式があげている1のダイジェスト動画をぜひ見てから行ってください。

次にこれから行く方にオススメの持ち物を紹介していきます。(劇場と回によって可否が異なりますので要確認です)

・クラッカー…超オススメ

テンションが頂点に達した瞬間に適宜鳴らしていけばOK!見たことない方、テンション爆上がりになるシーン盛りだくさんなんで持ち込める個数制限ギリギリまで持っていきましょう!(できることなら10個くらい欲しい)

・タンバリン…超オススメ

「インド映画って歌って踊るんでしょ~?」っていう偏見に満ちたそこのあなた!

まったくもってその通りだよ!!

曲もいいんだこれが…。ノリノリでリズムに乗りたくなるような場面がすごくたくさんあって欲しくなると思うんでいいですよ

サイリウム…オススメ

一体感あって綺麗に見えるけどいろいろ忙しくて映画に集中できなくなりそうなんで熟練のセイバーの方々なら是非って感じ。

・紙吹雪…オススメ

場面に合わせて撒くのめちゃくちゃ映えるし楽しいし使える場面も意外と多いので準備するの大変かもしれないですがあって損はないです。

・団扇…2度目以降に

応援するキャラがいるなら自分の応援モチベが爆上がりするので2回目以降に推しキャラを見つけた方はこちらも手間がかかりますがオススメです。特にバラー推しだとアピールできるアイテムなかなかないんでいいのかも。

・赤ちゃんの人形…超上級者向け

出オチで盛り上がれそう(超適当)

 

完全版と通常版の違いについて

完全に別物!ってほどではないですが、バーフバリとバラー以外のサブキャラ(といっても全然わき役じゃない素晴らしいキャラ達)の場面がすごく追加されていました。

特にクマラ!彼の成長の過程がほんとに丁寧に描写されていたのを知れてそこがとても素晴らしい。

クマラに心を奪われた完全版未鑑賞の人、行った方がいいっすよ。

あと若干唐突に思えたシーンの伏線がちゃんと張ってあったことを確認できたりして2度目以降でも新たな発見があるものになっていました。

 

バーフバリについてまず語りたいことはこんなところでしょうか(まだいろいろあるけどうまくまとまんない)。なんか中身に全然触れてねえなとか思われたかもしれませんが

見なきゃわかんないんだよ!(ドンッ!)(元も子もない)

是非是非劇場で見て体感してほしい作品なので見てくださいお願いします。

長々と失礼しました。